擁護派デザイナーのコメントが稚拙すぎて泣ける「五輪エンブレムパクリ騒動」

擁護派デザイナーのコメントが稚拙すぎて泣ける
「シンプルで力強いデザインは、似てきます。」
「すごく基本的な形態の組み合わせのシステムなので世界中探したらどっかに似たアウトプットは必ずある」
「二つのフォントが「同じ」だなんてのはデザイナーだったら絶対言わない」
「まともな人はパクってないてわかってます」等々、、、、
2015年8月5日、五輪エンブレムをデザインした佐野氏の会見が開かれました。当人は「ブラッシュアップを何度も繰り返して、、、、、世界に類を見ない作品だと確信した」というようなコメントをしているようです。

いやいや、類を見るモノがあったから一連の騒動が起こっての会見では?

他にも佐野氏を擁護している自称かもしれませんがプロデザイナー諸氏のネットでのコメントがあまりにも偏向で稚拙。同業としては前回記事同様に捨て置くと業界全体がなんちゃってプロの集まりだと思われたら困るので、擁護派デザイナーのコメントについて、厳しい批評を記させていただきます。

リスクマネジメントという概念はないのか?

私がもっともツッコミたい擁護派のコメントは、コレです。

「高レベルの突き詰めたシンプルなデザインは、似てしまう」

あのですね、そんなことはデザインやコンテンツで飯を食っている人間なら誰でも知ってますわ。

逆にオリンピックのような世界中の人々が注目する案件に、”似てしまう可能性が高いディテールで勝負する方がどうかしている"と思いますけどね。

過去のオリンピックでも類似ロゴの問題が起こっていたことは、五輪コンペに参加するなら、周知しておくべきだし、たとえば某ねずみ関連の会社なんかは、○が偶然に重なっただけでも、シルエットが似ているとかでクレーム入れられて問題になるくらいは、業界人には周知のはず。

今回の五輪エンブレムのコンペ参加条件は、マイナビによると
「東京ADC賞」、「TDC賞」、「JAGDA新人賞」、「亀倉雄策賞」、「ニューヨークADC賞」、「D&AD賞」、「ONE SHOW DESIGN」といったデザインアワードのうち、過去にふたつ以上を受賞しているデザイナー・グラフィックデザイナー・アートディレクター。ただし、佳作・ショートリスト・インブックの場合は応募対象外。一方、同一の賞を2回以上受賞している人は対象内となる。加えて、デザイナー個人としての応募が必須で、事務所・会社名義での応募は不可。そのほか、日本語でのコミュニケーションが可能な人(通訳によるコミュニケーションも可)、日本国内での行事・打ち合わせなどに参加可能な人とされている。
とのこと。

この参加条件、別の意味でかなり厳しいと思います(笑)。ということは、参加できる人は、過去、限られた特殊な実績や経験を積んできた人。作品単体のクオリティについては、間違っても水準が低いということはないでしょう。

非難されているのは、似てしまう可能性が高い手法を用いて、実際にパクリか!と思われてしまうくらいに似ているロゴが存在したからではないでしょうか。

一般的にデザインコンペは「出品する作品は他に類似することがないデザインであること」といったような規定があるはずです。なので本来なら佐野氏の作品は規定違反になるだろうし、自分の作品の類似性に関する精査が足りなかった。つまりリスクマネジメントを怠ったという点は、プロであればミスとして受け入れるべきでしょう。

デザインを盗用したか否かは、証明する手段はないので、真実を追究してもあまり建設的ではありませんが、リスクマネジメントを怠たった結果が招いた騒動ですから「マネしていない。自分のオリジナルだ!」と当人がいくらいっても、ダメなのはそこじゃないんだよといいたいですね。

ドヤ顔で、デザインのウンチクを垂れてるプロの方々へ

佐野氏の作品については、多数の「デザインの素人さん」が好き勝手批評してます。それらに対して、上から目線で五輪エンブレムのコンセプトのウンチクを長々と説いたり、デザインのこと勉強してから意見をいえ!や、同じデザインに見える奴はセンスがない!とか、ドヤ顔でコメントしているプロフェッショナルのデザイン関係者(佐野擁護派)の方々、はずかしいのでやめてもらえないでしょうか。

プロが素人に専門知識をひけらかして批判を否定して何になるのか。

専門知識がない素人さんでも感性がプロより劣っているとは限らない。

デザインは主観。
往年のスペシャリストが、若年者の学生に負けるときだってある。

そういったデザインの怖さを知っている本当のプロフェッショナルは、まじめに謙虚にコツコツとすばらしい仕事をしてくれるものです。

8.25追記
擁護派の行動で目に余るのが、一般から好評を得ているスペイン在住のグラフィックデザイナー「かんかん」さんが非公式に作成したロゴについて、関係ない第3者のfacebookの場で佐野氏を擁護している皆さんが一斉に批判を展開。TPOもわきまえず、常識や品性のかけらもない、そして何より論拠のないコメント。

あんたら!プロがデザインという自らの専門領域で、小中学生の裏LINEみたいなことして恥ずかしくないのか?

まともな作品に難癖つける自称トップデザイナーさんたちのコメント
佐野擁護派の論拠なき中傷の記録

桜リースこそ亀倉雄策氏作品の真のオマージュ

ネットの一説では、佐野氏が亀倉五輪ロゴにとらわれてしまい、類似が発生してしまうデザインになったとの見解もあります。

私は、当時デザイナーの卵であった東京芸術大学の現役大学院生の五輪招致ロゴこそが、亀倉五輪ロゴの真のオマージュだと思います。

この桜リースのエンブレムは、私事のウンチクになりますが、亀倉氏が日の丸一点に植え付けたオリンピック精神の種を数十年の時を経て芽吹き世界に花開かせるのだという意味合いが感じられます。構図は同じだけど、そう感じさせないデザイン。

桜リースこそ亀倉雄策氏作品の真のオマージュ


このエンブレムにパクリ疑惑とかでたんでしょうかね。

2015.8.5


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≫東京五輪2020 基本が欠落したデザイン「おもてなし服」と「エンブレム」
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