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無料といってもレイアウトなどのオーサリングレイヤのことで、コピーやデザイン、イラスト作成などのコンテンツ制作がタダになるわけではありませんが、少なくとも複雑でないHTMLコーディングについては、ゼロコストになってくると思います。
スマートフォンの普及でWebサイトはコモディティ化する
すでに実感値になっていると思いますが、Webサイト閲覧はPCサイトからスマホを代表とするスマートデバイスに移行しつつあります。個別には異なりますが、おしなべてBtoCで7割、BtoBでも4~5割はスマートデバイスからのアクセスだと思います。今後、二次情報に関しては、スマートフォンで閲覧というのが当たり前になってくるでしょう。
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4~5インチといった小さな画面でWebサイトを閲覧するのが主流になってくると、操作する指が届く範囲内にメニューボタンを配置するなど、スマホ用WebサイトのUI(ユーザーインタフェース)はコモディティ化して、いくつかのベストプラクティスに落ち着く事になると考えられます。
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メニューボタンの位置などは自然と決まってくる |
こうなってくるとPCサイトとは異なり、UI設計やレイアウトデザインの工程が不要になります。いくつかのベストプラクティスを自動的に利用できる無料サービスが台頭してくるはずです。そして写真、アイコン、テキストデータといったコンテンツがあれば、スマートフォン用のWebは簡単に作成することが出来るので、冒頭に記載したようにWebサイトのオーサリングレイヤーは無料化の方向に進んでいきます。
Webサイトは、どう変わるか?
Webサイトのオーサリングレイヤのコストが不要になれば、単に情報を掲載しておくだけという用途ならばサイト制作のコストは下がります。しかし、ドキュメントの様式が固定化されてくると閲覧者は、今まで以上に情報そのものに集中することができるため、より有益な情報・価値ある情報(一次情報に近い二次情報)を求めるようになります。ですので、Webマーケティングに注力している企業は、そのニーズに対応するために質の高いオリジナルコンテンツを提供するオウンドメディアへシフトしているのです。
また、ニールセンの調査では、人々のスマートデバイスを利用したネット利用時間は、1日辺り1時間48分(PCは54分)となり、これまで以上にネット上の情報によって意思決定を行なう割合が増えたともいえます。
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スマートフォンでの1日のネット閲覧時間 |
リビングからパーソナルへ
もうひとつ、スマホがネット閲覧の主流になるということは、大きな構造変化があります。PC・ノートPCは、TVと同様にリビングデバイスの特性があります。使用するのに特定の場所が必要で人の移動を伴うという点です。ノートPCは携帯性もありますが、やはりちゃんと使うには特定の場所が必要です。一方、スマホを代表とするスマートデバイスは携帯性が高いため場所を選ばす、どこにいても手軽に情報にアクセス出来るパーソナル・ムーバブルデバイスです。この違いは非常に大きい。
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ネット閲覧の主流デバイスの推移 |
地上波TVは、ネットと対立しパーソナルデバイスへの対応が遅れたため、この15年で800万人の視聴者を失ったとされています。放送局側が決めた時間にTVの設置されている場所に来てくれるというスタイル以外の視聴方法を積極的に提案できなかったのが原因でしょう。
Webサイトも同様にPCを前提とした情報構成からパーソナルデバイスであるスマホ前提に変更していかないと、TVと同じ運命をたどる可能性があります。
スマホで情報収集している場合、何らかの行動プロセスの過程上にあることが多いと考えられますので、Aの情報を見た人は次にBを見るのかCをするのか?というユーザー導線の仮説設計(UX)をより重視することが必要になってきます。
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ユーザーの望む方向に先回りして情報を配置するサイト設計 |
"コンテンツ&サービス"ファースト
顧客はより有益な情報を求め、企業側はそれに相応しいクオリティの情報を提供していくことによって顧客の意思決定を支援する。そうすることにより、ビジネスのマッチング度を高め顧客ロイヤリティーを獲得していく。Webサイトは単なるビジネス接点のきっかけではなく、顧客へサービスを提供する場になりつつあります。そうなると、Webサイト構築におけるコスト配分も変わってきます。より有益な情報を提供するためには、コンテンツを強化する。サービスを充実させるためにはUX(User eXperience)設計やデータ収集などのサイトプログラムを実装することが必要になります。つまりWebサイトの設計は、コンテンツ・ファーストでありサービス・ファーストが基本になるということです。

結局、マーケティングのトレンドがいくら変わろうとも、本質的には顧客にとって満足のいく意思決定を支援できるのは、質の高い情報(コンテンツ)ということです。Web制作会社も表層的なサイト構築やデザインができるだけでは、選択されるのが厳しい時代になってきました。
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