コロナ禍では当たり前になったオンライン対応
コロナ禍でテレワーク・リモートワークでの働き方改革が進められていますが、iTEMのクリエイティブチームは、創業時から完全リモートワークで仕事を進めるオンライン・コラボレーション型で運営してきました。
iTEMのオンライン・コラボレーションのしくみ
コロナ禍以前までは、プロジェクト型の要であるディレクターが案件の取材や打合せを動画で記録。記録した取材映像は暗号化されプライベートクラウドにアップされ、コピーライター、デザイナーといった制作チームの案件担当者に配信し、担当全メンバーが視聴を終えると、責任者であるディレクターと個別に電話打ち合わせを行います。打ち合わせの後、各担当者は、それぞれの業務タスクを開始していきます。
*コロナ禍以降でも、経験上、対面取材と比較して、オンラインミーティングでの取材や打合せは、可能な限り少人数でないと、重要な情報を引き出すのが難しいため、クリエイティブチームが、取材やクライアント打合せのオンラインミーティングに参加することは、ほとんどありません。また、社内の打合せの大半は、オンラインに最適化されたフレームワークで運用しているので、電話で行っています。
ニューノーマル時代に対応した制作チームを編成
従来型の「元請→下請→孫請」といった制作プロジェクトは、制作期間の短縮や高レスポンスのコミュニケーションが難しいため、クライアントの要望にマッチした成果物の高いレベルで均一化されたコンテンツの提供が難しいという構造上の問題がありました。
iTEMは、オンライン上で効率的にコミュニケーションを取りながら、品質の高いコンテンツを制作するため独自開発のソリューションを開発。オンライン・コラボレーションに適した制作プロジェクトチームを組織しています。
制作期間を短縮と高品質のコンテンツ制作を同時に実現
制作会社が、品質の高いコンテンツを制作するためには優れたクリエイティター(企業・フリーランス等)とコラボレーションする必要があります。しかしながら有能なクリエイターは、常時案件を抱えているのでなかなかブッキングできないという悩ましい点があります。
加えて、一般的な対面での取材や打合せは、お客様はもちろん、制作側であるディレクター、ライター、カメラマン等、複数のスタッフの時間調整が困難な場合が多く、日程の調整は、重いタスクでした。
iTEMでは、クリエイターを取材に帯同させたり、打ち合わせに呼びつけたり、やり取りを幾度も行うといった面倒な業務を極力なくして、本来のクリエイティブ業務に注力できる体制を開発・実施しています。
このように取材や打合せを映像として記録し、クリエイターと共有することによって、クリエイターのコア業務に費やせる時間を大幅に増やすことが可能となります。同品質であれば、制作期間を短縮、同じ時間であれば、品質が向上するというメリットを生み出すことができるのです。
また、クリエイター自らが取材に行かずに映像を見ることは、集中した状態で客観的な視点をもって案件を捉えることができ、それがより多彩なアイデアを生み出す起点になっているといった副産物的なメリットも生まれました。
【ポイント】
- クリエイターを取材・打合せに帯同させないので、彼らの日程調整や移動時間を削減できる
- ディレクターがプランをまとめている間に、クリエイターは取材映像を確認できる
- クリエイターは、より長く創作に集中できる時間を確保できるので質が向上する