制作会社に対する不満で
「細かいところまで指示しないと動いてくれない」
「積極的な提案がなく、結局自分(クライアント側)で原稿の大半を考えた」
といった声を伝え聞くことがあります。たしかにこれでは、お客様側の負担が大きすぎます。
弊社でも過去、従来の制作手法で仕事をしてた時代、同じような気持ちになったクリエイティブのパートナー企業がいくつもありました。
その反省もあって、iTEMは、お客様の手間を減らして、制作側から積極的に提案できるオンライン・コラボレーションの制作チームを形成しました。
iTEMの提案体制を一例の実話で簡単に紹介します
ここはとある伸び盛りのITソフトウェア会社。
販売促進を担当しているA子さんは、販促用パンフレットやWebサイト制作で悩んでいるようです。
パンフレットやWebサイトの効果が今ひとつ…
A子さん、何を悩んでいるんだい?
営業からクレームでもあった?
これまで作ったパンフレットやWebサイトに今ひとつ納得できないんです。営業からは、いいも悪いも何も反応ありません。
営業マンのなかには、パンフレットを使わないで自分で資料を作って客先に行く人もいるみたいで、それも悲しくて。
Webサイトに関しては、問い合わせがほとんどないんです。
そうかあ。どうしたものかな……
特にいいアイデアも思い浮かばなかったA子さんたちは、とりあえずいつもの制作会社に相談してみることにしました。
馴染みの制作会社に相談するも、頼りにならず・・・
…というわけで営業マンが説明しやすくて、お客様にも興味を持ってもらえるように製品パンフレットをリニューアルしたいんです。
なるほど。
ではビジュアルをもう少しハデな感じにしてインパクトを高めましょうか?
う~ん、確かにインパクトも大事ですけど……
それからWebサイトも、もっとアクセスが上がるような方法はありませんか?
とりあえず、今度の製品に関する資料を一式ください。
それを元に社内で検討し、ご提案しますよ!
そして2週間ほどたった後、制作会社はパンフレットやWebサイトのデザイン案と提案書を持ってきました。デザイン案を見ると、確かに従来より見栄えのするものになっていました。
また、ページ数を増やして商品説明を充実させていました。Webに関しては、最近のトレンドを反映した提案でした。
ぱっと見は悪くないんじゃない?
う~ん……
デザインはいいですが、表面的な部分が変わっただけで、根本的な解決になっていないと思います。
内容も固まらないうちにデザイン案があがってきたことも、先走りすぎている気が……
結局、不満が残ったA子さんは部長と話し合い、思い切ってほかの制作会社を探してみることにしました。新しい制作会社を選定するにあたって、以下のように条件をまとめました。
- 話が通じること
「IT分野」かつ「BtoB」の販促について、深い知識とノウハウがあること - プロの視点でアイデアを出してくれること
企画面からリードしてほしい。最新のWeb技術や広告手法についてのノウハウもあればベター - スマートなコミュニケーション
レスポンスが遅いのは困る。制作過程のチェックや修正も迅速に行いたい
条件を満たした制作会社とは・・・
制作会社といっても規模も得意分野もさまざま。大手の代理店やコンサルタントでは予算がひとケタ違いました。
また、Webに強い会社は印刷媒体が得意でなかったり、両方ができてもITに詳しくなかったりと、なかなか条件に合う会社はありませんでした。
たくさんの会社と面会したなかで、良さそうだと思ったのがiTEMでした。とりあえずお試し的に、ページ数の少ないパンフレットから作ってもらうことにしました。
まずは製品の概要からご説明しますね。セキュリティ関連の製品なんですが……
事前に資料を拝見してきましたので詳しいご説明には及びません。同種の製品を扱ったこともあります。
今回のパンフレットの目的から説明で構いません。
それは話が早い!
展示会で配る簡易パンフレットをお願いしたいんです。
パッと見て手にとってもらえて、中を読んだら興味を持ってもらえるような……
承知いたしました。
最も訴求したい企業規模や対象者(ペルソナ)は、どのあたりになりますか?
中規模企業です。
製品を利用するのは情報シス部門の担当者ですので、彼らにとってのメリットを強調するとよいと考えています。
承知いたしました。
加えて、セキュリティ製品ですと購入の最終決済者は役員などの経営層になります。ROIなど経営層に響くメッセージも盛り込む必要があると考えます。
まずは担当者や経営者の課題・悩みを打ち出して、それに対する解決策を挙げ、御社の製品につなげるストーリーはどうでしょうか?
例えば、大雑把で恐縮ですが、こういう構成で…
いいですね。
その場で、ここまで提案いただけるとは…すごく安心です。
それにセキュリティ製品市場で御社は新規参入組ですから、キャッチや見せ方にひねりを加える必要があります。例えば……
今まで制作会社に市場の背景から説明していたA子さんにとって、画期的なほどスムーズに打ち合わせは進み、これまでより踏み込んだディスカッションができました。聞けば、iTEMには独自のフレームワークがあり、そのためにスムーズで充実した企画をつくれるとのことでした。
スマートなコミュニケーションで納得の成果物ができる
企画内容が固まり、いよいよ制作です。iTEMの基本的な制作フローは以下のようなものでした。
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